斜陽の檻

街の隙間灯りは、それが太陽の光である事を忘れそうなほど白く。やがてやがてのうちに影が残した檻の中に囚われていることに気づくのであった。

得てして俺は夜になり自由を手にするはずであったのだ。

然し乍ら寡聞にして言葉は成らず。

過分にして音沙汰張らず。

己の無沙汰により声をなくすこともしばしばといった様相。

欲する記憶と、拒絶する詰問。

だら、だらと先延ばしにしたその言葉には手前勝手以外の何物も存在しないのである。

よう容赦、容赦。

いつまでも億劫なままで

いつまでも透明なままで

崇め奉られていたいと思うのは、俺の不遜の致すところであります。

抑抑

そもそもの話、言葉は自由であるべきだという。けれど使い手に得手不得手が存在するから、誰かを傷つけてしまうかもしれないと思うと中々口は動かない。

こうしたい、そうしたい、ああしたい言うのは結構楽だなあ。結局達成するのは行動する人だけなんだ。

最近もなんだか何にも言えないなあって事もある上に、ここにいたくないと飛び出す事も増えた。

わかってくれよなんて言ってわかってくれるほど簡単ではないし、傷は誰しも欲しいわけないじゃない。

でも俺嫌な事ぜんぶやってる、ぜんぶやってる。もうこれ以上やりたくないなっ、て思う。

さあさあ躍進のために、今日もここを飛び出して行こう。

意志のない評論家

冬は鳴らない室外機

足の遅いクレームブリュレ

早起きのデリヘル嬢

高速道路の信号機

渡り廊下のパイプ椅子

およそ必要のない大切なものばかり、いつの間にか心に残っていたりしてやがて考え方も必要のない奴ばかりが世の常。

近頃とても感じることがある。

「この人達しかいない」が僕の周りにしか居なくて不安になる。

必要としている事が伝わらなかったり、ただいなくならいでほしいも宣うのさえ赦されていないような、そんな気がする。

僕はいつかいなくなってしまうだろうし、君たちもいつかいなくなってしまうと思う。

だから僕は一緒にいるのだ。

この言葉だけで全部が伝わらないからやっぱり世の中は面倒臭いなとおもう。

いなくなるっていうのはみんなと違うかもしれないけれど、死ぬって事だと僕はおもう。

それ以外は理由になって欲しくないなあ。

刺して変わらぬ杜若

ようよう、様にいつも変われど殿の事は分からず絡みつく。

誰かしら、誰かしら、と願えどそれは叶わず不幸の徒花だけがいつものしかかっている様なそんな、そんな気がする。

いままで自分がやってきたことやこれからやることに終ぞ疑問を禁じ得なくなってしまい、声もなく枯れていくのはやはり気持ちの良いものではない。

手前不器用故に、如何伝えれば良いか分からず。単純に言うならば誰のことも気にせず齷齪叱咤生きていくしか道は他になし。

手前が生きる術を探し迷っている様に、貴様らもそうしなければならんというだけのこと。きっと言わんとも全部わかっている。

きっかけがあれば、鋒さえあれば世はこともなし。

面白きこともなき世を面白く。

疲れても寝れば良い。

果てど生菓子

調律、というものがあるように楽器だけではなく人の体や精神にもそれに似たものは必要だと思う。

なんとなくとただ気持ちいいを大事にしていてはきっといつか色んなものが狂ってしまうのはわかってるんだけれど、そうもうまくいかないのが人間。己れも人間、君も人間。

いいないいな人間っていいな。

この暮れに何があるか、あの初めに何があるかわからないまま。僕ら1人でも生きられるから、本当の意味で痩せて行こう。

単純に休みが欲しいと思う。

少し長いのが欲しい。

身体と頭の調子が悪かったり、人はやはり人の幸せをよく思えないんだなあと思ったり。

己の口の曲がり方に辟易したり、堪忍な。

とりあえずはやく体調

ピーナツフォー・ユー

一抹の不安と共に冬の空は乾いていく。

覚えたばかりのペースに踊らされている様に腕は傷んで行く。

1つ2つ3つ、老いて世界が加速して行く様なそんな錯覚におそわれる。

本を読みながら入れたカフェラテに行間まで溶かされてしまう気がして、熱い間に全て飲み干してしまった。

ショートショートの様に不誠実に、誰かのために文字を認めて。

デカダンスな日々でもいいや、なんて思った事は一度もないね。

また明日。