2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

果てど生菓子

調律、というものがあるように楽器だけではなく人の体や精神にもそれに似たものは必要だと思う。 なんとなくとただ気持ちいいを大事にしていてはきっといつか色んなものが狂ってしまうのはわかってるんだけれど、そうもうまくいかないのが人間。己れも人間、…

単純に休みが欲しいと思う。 少し長いのが欲しい。 身体と頭の調子が悪かったり、人はやはり人の幸せをよく思えないんだなあと思ったり。 己の口の曲がり方に辟易したり、堪忍な。 とりあえずはやく体調

ピーナツフォー・ユー

一抹の不安と共に冬の空は乾いていく。 覚えたばかりのペースに踊らされている様に腕は傷んで行く。 1つ2つ3つ、老いて世界が加速して行く様なそんな錯覚におそわれる。 本を読みながら入れたカフェラテに行間まで溶かされてしまう気がして、熱い間に全て…

屋根裏部屋から覗くキッチン

大層なアイランドキッチンと言うよりは合理的な並びの調理場といった雰囲気でいつも母の両手は軽快に動いていた。 歌いながら悲鳴をあげながらも立ち続けた場所は、増える泣き声と共に重なる食器と嵩む光熱費でいっぱいになった。 けれどもそこはいつも全て…

助からずとも大鴉

賢しらな理分と幼稚な依存心においていつの間にか人は殺し屋の様になったりする。 多分独りきりな様な、2人でも独りきりな様なそんな感じ。 伝わらない人にはいつまでも伝わらない事だから別に普通よ、普通。 先月録音した曲を聞いて、もしかして僕達天才な…

耳鳴りとこだわり

およそ40分程遅れた電車は宛ら月初のコンビニエンスストアの様に重たい足を進めている。 やがて着く場所でコーヒーを買って、煙草を吸って今日も帰るのだろうなあ。 そういえば最近はずっと耳鳴りがしていて、少し辛いなあ。でも好きな事やってるのだから仕…

優秀な足手まとい

だんだんと輝きを増す冬の星は、少しずつ終わりを知らせる様で物悲しい気持ちになる。 退屈な日常における素晴らしい瞬間を、胸中八景と共に記すことが至上の目的である。 そんな大言壮語の中にひとひらの愛しさを見出してデラシネは今日も歩く。 また明日。

足元にある生活感

ひとつ確かなものとして歩みの代償というものがある。歩けば歩く程靴は汚れていくし、綺麗にしなければゴミ捨て場行きになる。 綺麗にするには根気がいるし、根気をつけるには余裕が必要になる。 余裕を得るためには技術がいるし、技術を身につけるためには…

体力のない音楽家

バンドマンは俗に言う体力馬鹿の集まりの様なところがあって、おおよそ普通の人間か経験する事のないであろう過密労働や活動時間と共に生活をしている。 二年前までは僕もその様な感じでツアー、ツアー、遠征、ライブ、バイト、遠征の様な変な活動をしていた…

ハーシーズ

甘い、臭い、粘っこい。ハーシーズのチョコレートシロップ。 昔朝食のパンにかけた時に少し吐き気がしたのを覚えている。 最近は家で料理を久しぶりにする様になった。 今日は天津飯と鯛のすまし汁と豚しゃぶとささみのスモークだったのでありますが、ささみ…

コールハンマー

人知れず回る風見鶏のせいで、ひどく遠回りしている気分になった休日。 僕だけが気付いたその鳥の回る様に、程度はわからないけれど冬を感じた。 遠くの方で光るゴミ集積所の赤い明滅 三秒毎に音が変わる首都高速道路の隙間 「あいつらいい奴だった」と手を…

きっと私を待ってる

誰かまた難しい事 言葉にしてくれないか 誰かまた伝わらん事 宣ってくれないかな 溜飲が喉と舌の間をうぞうぞしている そんな簡単な事じゃないだろう 歌で笑うな言葉で喋るな! 手にした明日で足は 息も絶え絶えさ トカレフ弾けば笑えると思った? きっと私…